次なるステップアップのために
木を見て森を見ず
立場のある方々は、常に次なるステップアップをイメージしながら仕事に取り組まれていることでしょう。売上者の方はママになること、或いは売上伸ばしながら仕事を効率化すること。ママの方は、オーナーママになること。今の立場を獲得する中で、プレイヤーとして必要な要素をお持ちの方がほとんどだと思いますが、さらにステップアップの目標達成をより確実なものにするために、またはステップアップした後の仕事ををより効率的にするために持つべき考え方をお伝えします。
立場が上がることはマネージャーになること
マネージャーとは管理すること、つまり今まで自分がプレイヤーとしてやってきた仕事を他の人に任せて今まで以上の実績を残し、より全体を管理することです。立場が上がれば必然的に仕事は増えますから、この考え方は絶対に必要です。そうではなければ、仕事に追われキャパオーバーになります。
マネージャーになるために必要なこと
大きく2点あります。1つは人を育てることを意識すること。
参照⇛人を育てることほど難しいことはないがやってみる価値は絶大
2つ目は、より大きな視点、つまりは経営視点を知ることです。
最優先は自分の席を守ること
ホステスは個人事業主です。よって、お店に雇われている、とイメージよりはお店のプラットフォームを使って自分のお客さんを楽しませて売上を上げています。よって、自分のお客様の席を守ることはあなたの売上や給料に直結しますから、それを最重要として仕事をしてきたはずです。しかしその中で、あなたの要望がなかなか叶えられず、黒服と揉めたことは1度や2度ではないでしょう。しかし、その要望が叶えられない理由を考えたことはありますか。
皆同じルール
要望が叶えられない事実には、必ず理由があります。そして、その理由の最も大きいウェイトを占めるのが、他にもお客様がいるから、です。あなたにとって最も大事なお客様の席でしょうが、他の席にとってもそれは全く同じことです。皆、全く同じフィールド、同じルールの上で仕事をしているということです。まずはこれを認識する必要があります。
なぜできないか?
そして、その同じルールという前提で、なぜできないか?を考える必要がります。なぜならば、考えることによって「絶対にできないこと」と「工夫すればできること」の違いが見えてきます。この理由をイメージできない人は、絶対できないことい対して「やれ」と言い続けます。でもできないもんはできません。あなたのためだけに他のお客さんや女性を泣かせるのは間違っています。揉めます。同じ問題が繰り返されます。こんな不毛な時間はありません。
重要なのは「工夫すればできること」をコントロールすること
「絶対にできないこと」に時間を使っても無駄なので、重要なのは「工夫すればできること」をどう実現するかです。難しいのが、「工夫すればできること」を本来ジャッジするべき店側、黒服も認識していないことが多々あるということ。そんな相手に要望を通すためには、大きな視点からみても工夫すればできるでしょ、という理由を伝える必要があります。さらに賢い人は、他の交換条件を提示して取引する人もいます。ここまでやられたら、黒服側も要望を聞く以外の選択肢はないでしょう。少なくとも、何の説明もなく頭ごなしに「やれ」では何も伝わりませんし、「できない」で話が終わってしまいます。
自分の席を守るイメージから店全体を見渡すイメージへ
工夫すればできることを実現していくために、それを黒服に説明するために、より大きなお店の視点のイメージは必須です。お店の中で起きていることには必ず理由があります。女性の出勤が少ない問題、席が狭い問題、黒服が少ない問題、リクエストの女性が来ない問題、ヘルプが酒を飲まない問題,,,,,,etc
今起こっている原因の理由を考えてみてはいかがでしょうか。また、あなたの属するお店の役員さんならばこの理由を把握しているはずなので、質問してみるのも良いでしょう。
マネージャーとは要望を通す立場から、通される立場へ
マネージャーとは管理ですから、要望を通される立場になるということです。その時にもし、今までお店で起きている原因の理由を考えたことないとしたら、きっとあなたは「工夫すればできること」を「できない」としか言えないのではないでしょうか。それではあなたたちが今文句を言っている黒服さんと同じ仕事しかできていないということです。
そうなってから考えるでは出遅れる
よく「その立場になったら自分はできる」と言う人がいますが、まずできません。それができるのは、前もってその立場になった場合に自分はどうする、というのをイメージしてきた人だけです。というか、いざその立場になったら、想定していいない問題に死ぬほど直面します。なんの準備すらしていなければ、混乱以外の何物でもありません。
木を見て森を見ず
オーナーママを目指す方にとって当然必要な考えであることは言うまでもありません。しかし、オーナーママではない人にとっても、個人事業主であるホステスにとって自分の席は個人商店、小さな店舗のようなものです。とういかそう考えなくては、売上が伸びていく半ばで必ず詰まります。
なんせよ、それに関係する人たちが何を考えているかを把握することが、自分の要望を通すための近道ではないでしょうか。