人を育てることほど難しいことはないがやってみる価値は絶大
自分が必要としているものを得るには、どのように人を操ればいいかではなく、どうすれば人に尽くし、そこから学べるかを考えてみましょう。
仕事量の多い皆さんにとって、極力仕事を人に分担してやってもらうことは重要です。それが黒服なのか、ヘルプの女性なのかはケースバイケースでしょうが、少なくとも仕事は一人ではできません。そんな時、意識も高くあなたに付いてきてくれる人がいたらこんなに心強いものはありません。器量のあるママがお店を移る際は大概数人人を連れてきます。そんな人を惹きつける人たちにはどんな共通点があるのでしょうか。
人を育てる
自分の味方をつくる方法として、人を育てていくことは重要です。その中で信頼関係を築き、素敵な師弟関係を築いている人たちも沢山見ました。一方で、そのやり方について結構勘違いしている人が多いです。教えてあげることは大事ですが、そのやり方を間違えればただのうるさい奴、うざい奴で終わります。
自分の利益のことばかりでは難しい
その勘違いの一つとして、自分色に染めたいという思いがすぎます。確かに自分色に染まれば、そのあなたの仕事がやりやすくなるに違いありませんが、それでは結局自分の利益しか考えてません。そんなことすぐバレます。自分の利益しか考えていな人と信頼関係なんて絶対に生まれません。信頼関係の無い人のためなんて誰も心から動きません。
はっきりとは言えないが、、、、
実はこんなことは多々あります。とある売上者から「あのヘルプ女性が全然仕事してくれない」との相談。しかし、実はそのヘルプ女性は他の女性の席にでは十二分に活躍しているのです。在籍している以上、全女性がどこかでは活躍してくれています。どこでも活躍してなければ、さすがにクビです。ところが、その売上女性の席ではなぜか仕事しない。なぜか。。。理由は一つしかありません、シンプルにそのヘルプ女性から好かれてない、信頼されていないということです。確かに、全てのお席で同じパフォーマンスをすることが仕事です。しかし、それが自然とできるのは少数派の人だけです。
何故少数派の人がそれを自然とできるのか
それは、長い目で見て自分の利益になるであろうことを知っているからです。理屈として理解している人もいれば、本能的に感じている人もいるでしょう。この感覚を持っている人は、もれなく売れます。
相手の利益を考えてみる
人間の本質として、自分の利益になることには一生懸命になるもの。そして、自分の利益のことを本気で考えてくれる人のことはかなりの確率で信頼します。つまりは、人との信頼関係を築き助けてもらうためには、まずは相手の利益になることを考えてみる、これが近道です。
何が利益かが人によって大きく違う
しかしここで難しい問題が発生します。おそらく少数派の人にとって考えられないことかもしれません。それは、何が利益かが人によってかなり異なることです。少数派に属するホステスにとって、1組でもお客さんを増やすことが利益に決まっていますし、ホステス全員そうだと考えているでしょう。しかし、実は多数派の方々の中にはそうではない人もいます。ホステスやっているのにどゆこと!?と思う人もいると思いますが、事実います。しかも不思議なもので、その自然体な雰囲気からでしょうか、お客さん受けがとっても良かったりします。お客さん受けが良い以上、自分のお客さんのお席で頑張ってもらえれば、売上に直結する可能性が高いですよね。そんな人を味方につけ、自分のお席で頑張ってもらうためには、その人の利益がどこにあるかを考えてあげなくてはなりません。
人の利益を探し当てるのはとても難しい作業だが
その人の利益がどこにあるかを探す作業は簡単なことではありません。本人すら自分の利益、自分がなにをしてもらったら嬉しいかを把握したないこともあります。それに関しては、コミュニケーションを続け探るしか道はありません。しかし、まずは少数派にとっては当たり前のことが、多数派にとっては当てはまらないこともある、場合によっては迷惑になる、ということを認識する。そうすれば、あなたの言葉や行動は必ず変わります、そして相手に伝わります。信頼関係が生まれます。
多数派の考えは甘いのではなく新しい感覚
ちなみに、なんで売上者の私がヘルプに気を遣わなくてはいけないの、との声が聞こえてきそうですが、それも正論なのでそのまま突き進むのも一つの道です。しかし、自分のやり方についてこられない人を切り捨てるスタンスが継続して成立するのは、銀座ブランドで意識高い人が常に集まっている時代の話です。今はそんな時代ではありません。これから多数派の感覚の方がもっと増えるでしょう。中長期的な成功を望むならば、多数派の考えをを新しい感覚と捉え、その感覚を受け入れてあげる必要があるのではないでしょうか。
これができている人は本当に一握り
ちなみに、女性でこれができている人は本当に少ないです。確かに、人に気を遣って利益を探す作業は手間もかかります。しかし、その手間をかけたあかつきには、他の人がやっていない分、あなたのやっていることは周囲に比べて光輝きます。その結果は言うまでもありません。
一度信頼関係が生まれたら
あなたの声は必ず届くはずです。何を伝えるのか。思い出してください。あなたは沢山の努力を重ね、今の立場を得たわけですから、あなたの苦労した話や成功をもたらした話は、何よりも価値がある話でしょう。当然、仕事の話に限りません。
人は他人に何かを言われて変わるわけではない
人は他人に言われてただちに変わるわけではありません。何かを指示を受けてその行動をしたとしても、決して変わったわけではありません、表面的に言われたことをしただけです。その行動には継続性はありません。人が変わるときは、信頼できる人からの言葉や行動からヒントを得て自分で考えて自分で変わるという決断をしたときだけです。どんなに信頼関係があったとしても他人。他人にできることは、無理に人を変えようとせず、自分の経験や考えにもとづいたヒントを与え続けてあげることではないでしょうか。
釣った魚をあげるのではなく、釣り方を教えてあげる
釣った魚をあげればきっと美味しいと喜んでくれることでしょう。しかしそれでは何も変わりません。どのようにその釣るかというヒントをもらい、自分で釣ってみたいと感じて初めて変わったといえます。言い換えれば成長ともいえます。「そういうお客さんにはこうしてみたら?」だけではなく、「なぜならそういうタイプのお客さんは~」と理由を教えてあげることがよりその人が変わる可能性に直結するアドバイスとなるのではないでしょうか。
自分が必要としているものを得るには、どのように人を操ればいいかではなく、どうすれば人に尽くし、そこから学べるかを考えてみましょう。
人を育てること、こんなに難しいことはありません。しかし、こんなにやりがいがあって、長い目でみてあなたの利益になることも他にないでしょう。
何かを教えるために何かを無理して勉強することも良いかもしれません。しかしあなたが今の立場に苦労して辿り居ついたまでの道のり、考え方よりも濃くてタメになる話は他にありません。