後々楽をするために、今も楽をする
整理すると意外と仕事は少ないことに気がつく
クラブ業の性質上、知らず知らずのうちに仕事とプライベートの時間の差がなくなり、何がんだから分からなくなる。そして気がついたら、9割の方が目標に掲げる「何歳までにこの仕事を上がる」という年齢もとっくに過ぎていることに気がつくが、他にやりたいことし自分にできることも思いつかないから、とりあえずホステスを続ける、という選択。こんな恐ろしいことはないですよね。これを回避する方法は一つしかありません。こうなる可能性が大いにある、誘惑の多い業界に自分はいるということを理解することです。そして、魅力的な人はこの現実を理解しています。
仕事をすることが目的ではない
仕事をすることは目的ではなく、仕事をして得たお金や経験で人生をいかに謳歌するか、が本来の目的のはずです。そんなこと言われなくても分かっているという人もいるでしょうが、仕事に追われるあまり気がついた時にはかなりの時間が経過してしまった、結果的に仕事をすることが目的になってしまった、という人が沢山います。
⇒参照 「あと20年この商売で食う覚悟がないなら絶対的引き際を決めないと地獄@」
人間の脳は不器用
人間の脳は、決められた習慣やルーティーンをこなすことはストレスが少なく、何かを新しく生み出したりすることはストレスがとても多く感じる作りとなっています。だから、いまやっている仕事が、お金も稼げて慣れて楽な環境であれば、それを変えることを脳が拒みます。
人間誰しも楽な方に流れるもの
これは仕方ありません。しかし、別にこれを変える必要もありません。後々楽になるために今を工夫して頑張る、という考えは仕事の創意工夫の原動力になります。しかし、上述した仕事に言われている人は、後々楽するどころか、気がつかぬうちに自分からいばらの道に進んでいるようなものです。
後々楽するためには、今を死ぬ気で頑張らなければいけないか
確かに頑張ることは大事です。でも、死ぬ気で頑張る必要があるかと言われれば、絶対にそんなことはありません。そもそもそれで健康を害したら元も子もありません。頑張る中に、大きく自分を楽にする工夫は大いにあります。そして、不思議なもので常に楽をする方法を考えている人は、売れます。なぜなら、楽をすることで生まれた時間と余裕で、人としての魅力に溢れているからです。
楽をすることは仕事を効率的にすること
楽をすることで仕事の成果が落ちてしまったら、それはさぼっているだけです。楽をしながら成果を落とさないためにできることは一つだけです。それは自分の仕事を効率化すること。
効率化前にまずやること
それは、自分のやっていることを理解することです。例えば、そもそもあなたは何を売っているか考えたことはありますか。人によって「人の魅力を売っている」「非日常的な環境を売っている」「酒を売っている」「女を売っている」とか考え方はそれぞれだと思います。別にどれが正解かということではなく、自分なりの答えさえあれば、それに向かって全ての戦略を練れば良いだけの話です。重要なのは、第一に自分なりの考えがあるかどうか、です。答えがなく、ただ何となくやっていては戦略なんて練れるはずもなく、ただ目の前のことに追われるだけで時間が過ぎます。
効率化はいかに小さな習慣を積みあがるか
上述したように、人間の脳は決められた習慣やルーティーンをこなすことはストレスが少なくなります。ストレスが少ないということは、楽ということですよね。さらに習慣の良いところは、同じことを繰り返しているうちに、その作業に慣れ必ず時間が短縮されます。楽なうえに、時間の短縮になる、まさに効率化です。いまやっている仕事を全て小分けにして小さな習慣にできたら、凄い良さそうですよね。
習慣のさらなる効果
習慣は、一定の同じ条件にて同じリズムを刻みます。同じ条件ということは、今あなたがやっている習慣の効果測定がしやすくなります。どんなに良い習慣であっても、すぐに効果がでるものなんてほとんどありません。一定の時間が必要です。もちろん、その習慣が結果大して効果あるものとも限りません。しかし、一定のルールを繰り返しているので、効果が出なかったとしても、そのダメな理由がはっきりします。
良いことを探すよりも、ダメなことを探す方が実は早い
どんなに良い習慣だとしても、良い結果が出るとは限りません。しかし、悪い習慣が良い結果を導くことは極めて稀で、だいたい悪い結果を生みます。つまり、結果があやふやな傾向にある良い習慣を探すよりも、結果が割とはっきりとしている悪い習慣を探す方が早いです。あとは、悪い習慣をその後しなければ良いだけ。
習慣と聞くと難しく聞こえるが
皆さん気がついていないだけで、自然と習慣って既にやってるはずです。何となく、月曜日はお客さんに連絡する頻度が多い、とか、昼13時には起きて、お客さんに電話するとか。その何となくの行動を整理して意識的に繰り返してやるだけで、習慣の完成です。
整理すると意外と仕事は少ないことに気がつく
細かいことを考えず、思いつくままに作業をしていると仕事が膨大のように感じます。しかし。一度整理してみて下さい。意外と多くないことに気がつきます。例えば、週に500人のお客さんにラインするとします。平日の日数で割ると、1日100人です。100人は確かに多いですが、一部コピペも利用すれば、そこまでは時間はかかりません。しかも、整理してるので漏れもなくなります。この作業を、思いつくままにやろうと思ったらいかがでしょうか、そもそも何となく作業しているので時間の計測もしてないでしょが、気がついたらそれなりの時間が経っているはずです、そして100%漏れがあります。
今やっていることを整理して習慣としてみること。騙されたと思って一度やってみて下さい。驚くほど自分が意外と何もやっていないこと、大事なことを忘れていることに気がつきます。
まだ仕事のことを忘れているなら良いです。いくらでも取り返しがつきます。
しかし、人生においての大事なことを忘れていることに気がついた時には、もう取返しのつかない事態となっているかもしれません。
そうならないためにも、後々楽するためにも今も楽する、という考え方を検討してみたらいかがでしょうか。