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あなたの「辞める理由」、本当に正しいですか?

嫌いな人と働くのが嫌と考える時間があったら、自分の仕事を考えよ

銀座は他の街にない特殊なルールがあり、銀座内で同業種のお店に移籍することにかなり寛容な街です。新たに銀座で働くケースはさておき、銀座のクラブで勤めていた方が新しいお店を探すということは、同時に必ず今のお店を辞める決断をする、ということです。
当然その理由は千差万別ですが、その中で、間違っている理由、というよりは、その理由でお店を移籍したところで同じことの繰り返しだよね?と感じることが多々あります。

銀座は信頼を重んじる

銀座のお客様、銀座のお店はその人の人として信頼できそうか、という感覚をとても重んじる方が多いです。その中で、「勤めているお店をコロコロと変える人は信用できない」というイメージが常にあります。良く言われるのは、短くても1年はそのお店にいた方が信頼されやすいです。

大概の今のお店の嫌なことは繰り返される

お店を辞めるということは、多くのケースで今のお店に嫌なことがある場合です。もちろん、どうあがいてもおかしいことはあるので、そういう場合は即刻辞めた方が良いでしょうが、実はその多くが気持ちは分かるけどその理由ってどこいっても起こりうることがほとんどです。

何故他でも起こりうることをイメージできないか

それは、全ての環境が「変化」していくことを理解できていないからです。店の経営者も、ママも、お客様も、黒服も、ホステスも漏れなく変化していきます。業界柄、人の入れ替わりだって頻繁に起きます。今のお店でこの瞬間に起きている嫌なこと、はお店を移った瞬間は良いかもしれませんが、1ヶ月後に同じことになっていないという保証はどこにもありません。

繰り返される辞める理由① ママと合わない、特定のホステスと合わない、黒服と合わない

これは良くあります。確かに、これが起こると働き心地も良くないですし、辞めたくなる気持ちも分かります。ただ、とても残念な話ですが、その人が嫌でお店を移籍したとして、その移籍先にその人が後から入ってこない保証なんてどこにもありません。この世の中、絶対理解できな変な奴なんて沢山います。お店側も、もしそのママが数字的にも影響力があるような人だとした場合に、あなたがそのママと働きたくないという事実を知っているから採用しない、なんて考えてくれるでしょうか。

繰り返される辞める理由② 入店時の環境が変化する

これも良くあります。例えば「客層が悪くなった」「アフターや残業は少ないと聞いていたのに」「忙しいと聞いていたのに」等々。この全ても変化していくものです。多くのケースで、ママや売上者の入退店があれば、一時的でも変化します。つまり、客層が良いと聞いていて入店したものの、状況の変化で雰囲気が大きく変わる、またその逆も然りということです。残念ながら、完璧なお店などこの世界に存在しません。

恐ろしい「逃げ癖」

例えば、「嫌な人が同じ店にいるから」という理由でお店を移籍したとします。上記のように、嫌な理由になりうることは繰り返されるので、また次のお店で起こります。一度嫌なことを理由にお店を移籍すると、あなたの中でその悪い実績が蓄積されてしまってますから、そのお店に踏みとどまる理由がありません。また辞めます。それが繰り返され、晴れて「お店をコロコロ変える継続しないやつ」というレッテルを貼られます。

お店の変化には抗えないという前提

お店の変化については我々の力でそう簡単に抗えるものではありません。つまり、ある程度のことは起こりうると想定しながら自分のコントロールできるものにこだわっていくしかありません。

嫌いな人と働くのが嫌と考える時間があったら、自分の仕事を考えよ

誤解のないように申し上げますが、お店を辞めるなと言いたいわけではありません。むしろ、銀座クラブの半永久担当制を考えると、しかるべきタイミングで移籍をしていくことが最も効率的です。しかし、そのタイミングについては、自分の力ではどうしようもないものではなく、自分がコントロールできる、自分の仕事が向上するであろうと実感できるタイミングを探るべきではないでしょうか。