お店選び 老舗と新店
銀座クラブと聞けば、老舗が多いと思い浮かべる方が多いでしょう。確かに小さなお店を含まれば老舗が多いでしょうが、銀座にも新しい店舗も続々と開店しています。合う合わないは人それぞれ。老舗と新店の良さと悪さを理解して、自分なりの選択をするのが最も良いでしょう。
経営方針が一貫しているかどうか
ちなみにお伝えすると、面接のときの約束は永遠ものとは思わない方が無難です。経営方針が変われば、当然ながら勤務形態や条件も変わる可能性は大いにあります。経営方針がある程度一貫しているかどうかは、働き方をコントロールする上で最も重要といっても過言ではありません。その点で言えば、老舗が圧倒的に安定しているといえます。新店は、既存店のグループ店を除き、良くも悪くも9割9分オープン時に経営方針が決まっておらず、運営しながら考えるといったお店がほとんどです。
資本力はどうか
銀座は少ないとはいえ、クラブ業界のお店は開店閉店の開店がとても早いです。そして残念ながら、思いもよらぬ閉店だった場合、給料の未払いが発生することがあります。これは働く立場からして絶対に避けなくてはなりません。仮に上手に証拠を集めて、訴訟を起こして勝ったとしても、オーナー側に資金がなければない袖は振れません。クラブ経営は、売上が大きいとともに、固定費はおそらく皆さんが思っている以上にかかりますので、オーナーに資金の余力があるかどうかは必ずイメージするべきしょう。銀座クラブの場合、老舗や既存店のグループ新店ではこのリスクは低いでしょうが、まっさらな新店は分かりづらいため、できうる限り確認するべきです。時には、開店3ヶ月で潰れて、8割の方が給料未払い、なんてこともあります。
新店は「派閥的なもの」は少ない
確かに、少ないでしょう。しかし、クラブのオープンの場合、よく担当黒服+売上女性+ヘルプ2人、のようにチームで移籍してくるケースも多いので、実は開店当初から小さな派閥があったりします。要は、新店だろう老舗だろう、クラブ業はチーム戦ですから、必ず「派閥」的なものができがちです。避けては通れません。
別に「派閥的なもの」を恐れる必要はない
派閥と聞くと、誰しもあまり良いイメージは無いでしょうが、私はあえて「派閥的なもの」と表現します。なぜなら、銀座クラブは男性も女性も他の街に比べて平均年齢が高いです、つまりは大人が多いということ。よって銀座クラブでは、確かに仕事がお互いにやりやすい少し偏ったグループ=「派閥的なもの」は存在するが、一つのグループに属したら他のグループとは険悪=「派閥」は非常に少ないです。中には、お店内の全ての「派閥的なもの」と良好な関係を気付いている強者もいます。
あくまで「仕事を一緒にやりやすい仲間」
派閥的なものの根底は、結局「仕事のやりやすさ」ですから、仕事ができるか、多少抜けていても人間性が伴っているか、のいずれかの方がよっぽど重要ということです。見たこともない派閥を恐れすぎる方は、そのいずれにも該当していないため、過去に派閥争いで嫌な思いした経験がある人がほとんどです。そんな人に足らないのは、派閥のない環境ではなく、理解と工夫です。
老舗が良いか、新店が良いか。
当たり前のことかもしれませんが、良い老舗もあれば悪い老舗もあります。新店もしかり。
元も子もないことを言いますが、お店を選ぶにあたって、老舗か新店かという考えはあまり重要ではない、他によっぽどこだわるべきポイントはあるということです。