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「病む」原因の栄えある第一位

人は他人に負けるのではなく、他人に抱いた感情に打ちのめされて負ける

「病む」ことは、仕事にするにあたって避けては通れません。私どもは、実は「病む」ことが概して悪いこととは考えておりません。なぜなら、仕事について少なからず真剣に取り組んでいるからこそ病むからです。何も考えてないアホは病みません。ちなみにそういう人はプライベートのよく分からない病みを抱えていることが多いですが。しかし、一度病みだすとモチベーションが上がらなかったり、何も手につかなかったり、ヤケ酒して二日酔いになったり、進展もないのに時間ばかり浪費してしまう経験は無いでしょうか。その時間はすごい勿体ないですよね。しかも病みの大半は答えがすぐに見つかるものではありません。そんな病み方をしたくない、気持ち良い解決策が欲しい、と生きている全員思うかもしれませんが、残念ながら病みとは複雑なものなので、一発で解決する魔法は少なくとも私は知りません。しかし、病みの原因となるものなら知っています。

全員他人に期待しすぎ

人は自分に関わる人間、もしかしらた人間以外にも、常に期待しすぎです。この人ならばこうしてくれるはずだ、私を助けてくれるはずだ、とか。しかし、他人はほとんどのケースであなたの思い通りの結果をもたらしてはくれません。とても残念ですが。そして、「なんで!?」ということが発端で病みが発生します。人は期待するから、その反動で失望します、病みます。

あなたの期待に応えられない人が悪いのか

ほとんどの場合、その人は全く悪くありません。なぜなら、人間って勝手なものでその人に対するイメージから、勝手に自分の思い描く理想を重ね合わせ、なぜか勝手にまあまあ高いハードルを設けます。当然、その人は自分に自動的に設けられたハードルの基準を知りせん。ここで非常に難しいのが、「なぜか勝手にまあまあ高いハードル」という部分です。そう、いつも「まあまあ」高いんです。まあまあ高いハードルですし、その人はその基準を知らないわけですから、自然とそのハードルを越えてあなたの期待に応えられる可能性って、、、、低そうですよね。

普通が一番難しい

ホステスである立場のあなた。このお客様なら普通こうしてくれるはずだ、黒服なら普通こうするはずだ、男なら普通こうするはずだ、なんて考えながら生きてますよね。さて、ここで言う普通とは何でしょうか。あなたは、お客様になったこともなければ、黒服になったこともなければ、男として生きたこともないですよね。それぞれのその立場になったこともないのに、なぜ普通が分かるのでしょうか。それは、今までの経験と、大して根拠のない人の噂と、あなたの理想の形を組み合わせて、なんとなく普通を設定しています。だから、普通が「なぜかまあまあ高いハードル」となってしまうのです。特に、ホステスさんの言う普通とお客さんの言う普通のギャップって、皆さんが思っている以上に大きいですよ。

あの人のことは信用できるから大丈夫

この言葉よく聞きます。しかし、信用できると判断した瞬間、勝手にまあまあ高いハードルを設けてはいませんか。そして、それができなかったからといって裏切られた、と言ってませんか。そして病みます。当然、その人とも疎遠になっていきます。
人を信用することはとても良いことだと思います。いわゆる性善説とか性悪説とかの小難しい話は置いておいて、私は人をまずは信用したいと考えます。ただ、別に大して何も期待しません。余程でなければ嘘つかれても裏切られたなんて思いません。嘘をつくことがスムーズに物事を運べる手段であることは結構あります。
そもそも信用できる人って、なんやかんやで腹割って話しができる人じゃないですか。そこに利益がどうこうとか、隠し事を一切しないとか、ましてや自分の期待通りにどうこうとか全く関係ないですよね。

期待してもそれは自分の勝手な期待だから、異なる結果でもまぁ仕方ない

とはいえ人間、他人に対して全く期待しないのは本能的に無理です。だから期待をしない、ではなく、期待はしてるけどそれは勝手に自分で設定しただけのもの、という絶対的な自覚が必要です。結果、その人が期待通りであったら、「おー、凄い」となりますし。結果に沿えなかったとしても「まぁ、そーだよねー。勝手に自分が期待していただけだから」で済みます。病みはゼロか最小限で済むでしょう。ちなみに、期待通りの結果だろうがなかろうが、その人のことを信用できるかどうかとは全く関係ないので、混同しない方が良いです。

それに慣れてくると見えてくるもの

「人には期待する、でも異なる結果でも仕方ない」という考えに慣れてきたときのこと。人に期待して何かのお願い事をした時、期待通りだったパターンとそうじゃなかったパターンの2通りのパターンを常に考えるようになります。私はこの状態を「自然保険状態」と呼んでいます。この状態の良いところは、常にパターンを考えているので、シンプルに仕事の選択肢が広がります。予測してないトラブルが起きても、常に選択肢をもつことに慣れているので、慌てづらくなります、何なら既にその対処法を偶然もってたりもします。当然、期待通りでなかったとしても、裏切られたなんて感情はゼロです。別にその人に対する信用度合いが損なわれることもほとんどありません。

人は他人に負けるのではなく、他人に抱いた感情に打ちのめされて負ける

人のことを信用したいという考えには全く異論はありません。細かい理屈は置いといて、そっちの方がなんだか人生楽しい気がします。
生きていれば必ず病みます。どうせ病むならば意味のある「病み」を抱えて、限られた時間を有意義に使いたいものです。